最終更新最終更新最終更新最終更新最終更新 to 更新前更新前更新前更新前更新前 小平発、航空部ニュース2006年 Axapl Air Power Demo
 小平発、航空部ニュース。今回は大変でした。人の事を構っていられません。理由は後で述べるとして、成果は→→掲載誌の表紙を飾れた事からもお分かりの様に大成功!それでは、1年ぶりの更新になりますがジックリお楽しみ下さい。今回の海外版は旅の珍道中に加えて前置きも長いので、どーしても「飛行機だけ見たいんじゃい!!」という方には、タイトル画像右の写真が入口になります。それから、「撮った写真全部見せろ!!」という欲張りな人向けのランダム表示も健在です。毎度の事ですが興味がある方と暇な方は頑張って更新ボタンを押してください。それでは、お楽しみください。
最新号 (since back no. 1733)
Meiringen@Switzerland
エアパワーデモへデモ機を送り出すベース
 
Axalp@Switzerland
エアパワーデモをジックリ御堪能下さい
 
AIR World Jan.2007
  (エアワールド1月号)
表紙から巻頭7頁で会場の様子を紹介させて頂きました。
 事の始まりは一通のメール
switzerland_map  当初、今年はスロバキアのエアショーに行く予定でした。それがエアチケットを取る直前にキャンセルの知らせ。ブラチスラバ城をバックに飛び回るハインド、スロベンスコをまとい黒煙がスモーク代わりのMig-29の機動飛行が頭の中でイメージできていただけに落ち込みましたね~。エアチケットを取る前だったのが救いです。それで路頭に迷っちゃったわけですが、ブレノにでも行くかな...なんて考えていた時に友人から一通のメールをもらいました。
 「Axalpに行かない?」って。
 Axalpと言えばスイスの山を舞台にしたエアショー。ちょっとバスに揺られて見に行けるエアショーとは訳が違い、2時間近い登山の末に会場に行き着ける過酷なエアショーと聞いていました。さらには不安定な山の天候に左右され、地上展示なんて無いから悪ければボウズで帰国する事になるリスクも覚悟しなければなりません。ちょっと尻込みしてしまいましたが、誘ってくれた友人は2003年に一度行った事がある経験者だし、この機会を逃したら先々行くチャンスは見えないし、えぇい、行っちゃえ!と、決めてしまいました。

 実はAxalpには特別な思い入れがあります。その存在を知ったのは2002年の模様を掲載した某誌の記事だったかな、今は無きミラージュⅢRSの2機が雪山をバックに正面から突っ込んでくる姿を捕らえた写真に魅了されました。しかし、当時はとても自分が行ける所とは想像もしていませんでした。そして2003年はミラージュⅢRSのラストイヤーで、記念塗装を施した機体の姿。ただ、2004年は開催を見送られ、伝説で終わると思いきや2005年に復活。ミラージュが居なくなって魅力が無くなったと思っていたのですが、100発以上のフレアーを見せたピューマーにAxalp健在を思わせました。
 個人的には2003年にネリスで砂漠の山、2005年にツェルトウィッグで深緑の山をバックにしたシチュエーションで撮影しているので、残りは雪山を撮れば山三部作が完結する願っても無いチャンス。しがらみも忘れ二つ返事でOKです。

 行くと決めては見たものの...
 さて、行くと決めては見たものの、それなりの準備と覚悟は必要なわけで、まずは装備。友人が行った2003年には山道に30cm程度の雪が積もった状態との事。軽アイゼンがあった方が良いとアドバイスを頂いたので、早速購入する事に。それから、自分はトレッキングシューズしか持っていなかったので、寒ければ氷点下になる山頂で雪に埋もれて半日居るには革の登山靴が必要だなぁ。と、言う事で、靴を買うにはネットでは不安なので御茶ノ水まで買いに出かけました。一日がかりで選んだ末に大手の登山用品屋さんで購入、装備の柱は揃いました。ここまで投資すると後には引けず、早めに装備を揃えたのは気持ち的にも良かったと思います。
 次は体力作り。登山靴を足に馴染ませる必要があり、そうは言っても普段履き出来る代物ではないので、体力作りも兼ねて休日には近所へウォーキングに出かける様になりました。それから、夏季休暇で青森に行った際に、予行演習も兼ねて八甲田山の大岳を登山してみたのですが、バッテバテでどうにもなりません。最近禁煙を始めて肺がリニューアルされた嫁さんにブッチギリで置いて行かれてしまいました。軽装でこれじゃ本番はレンズその他で10kgにもなる装備に、足元は雪道の状態で踏破できるのか不安になり、本格的な体力作りを決心です。
 まずは、ダイエット。装備品の半分でも減らせれば良いと思い始めました。よって目標は5kg。確か、結婚する前、運動をしていた頃の体重です。自宅での晩酌からビールを全廃し、焼酎に切り替えました。割る物も既製品のサワーはやめて、黒酢とかシークヮーサー等を炭酸で薄めた特性サワーです。食事も変えました。朝昼は今まで通りですが晩飯は市販品のダイエット食(飲料?)。重要なのは運動です。不定期に行っていたウォーキングを毎晩30分程行い、週末には2時間位歩きます。その結果、2ヶ月で6kg減量し、目的達成です。
 ダイエットの他にも登り方向の足腰作りをする為に、私の仕事場が8階なのですが、毎日階段で往復するようにしました。これが結構きついんです。4階位までは難なく行けるのですが、そこからがきつい。ゼ~ハ~言いながら事務所に入って行くと仕事の仲間に心配されました。それでも2ヶ月続けると8階まで楽に登れる様になりましたね。人間って凄いです。

 さて準備も整い、いざ、Axalp!

 2006.10.05(Thu):夜発の飛行機は夜行列車を連想させる
 成田発が21:55だったので、とりあえず15:00まで仕事をして、一旦家に戻り、風呂に入ってから17:30頃に家を出て成田に向かいました。上野駅からはイブニングライナーで成田に向かったのですが、通過駅のホームで家路に着くサラリーマンの姿を見ると罪悪感と優越感が一緒に襲ってきます。そうは言っても、どうする事も出来ないので、とりあえずはビールと柿ピーで成田へ。

 今回使ったのはエールフランス。機体はB777-300ER。機内食を期待しましたが残念ながら美味しくありません。ゲームの種類も少ないのでちょっと寝るか...と、気が付くと朝の機内食が配られている所でした。飛行時間が13時間なので9時間くらい爆睡していた事になります。仕事帰りで疲れているし普段の就寝時間に近いし地球の自転と逆方向に飛行しているからずっと夜だったのでグッスリ眠れたのでしょう、飛行機の中では暇しなくて済みました。さすがに寝返りは何度か打ちましたよ。右が疲れてくると左を下にするのですが、エコノミーのスペースではなかなかシックリするまでに時間がかかります。このシックリする体勢を覚えていて次に活かせれば良いのですが、悲しいかな次に左を下にする時は忘れてるんですよね~。そんな事を9時間くらいゴソゴソと繰り返して朝を迎えました。

 2006.10.06(Fri):フランス人を怪しいと思いだした
 トランジットはシャルルドゴール空港、男子トイレの小便器の高さが外国に来たなって思わせます。フィルムをハンディーでチェックしてもらえない事を外国を旅なれた友人に相談した際に、透明のビニール袋で交渉する方が鉛の袋で渡すより面倒くさがられずに良いと聞いたので、早速試してみると、「OK、OK」と言っているので油断をしているとそのままセンサーを通されてしまいました。そんな事なら鉛の袋に入れておけばよかった。どうも、フランス人ってのは分からない事を聞き返さないで流すようです。そのくせ愛想だけは良いんですよね。なんか日本人に似ていて近親憎悪が沸いていっぺんに嫌いになりました。こっちの言っている事が分からなければ無視したり聞き返したりする方が西洋人らしくて好感がもてますね。
 ドゴールからミラノへはA320で移動しました。観光よりもビジネスの人が多かったですね。窓からは所々に雪を頂いた山々が見えて、これのどれかを登るのかと思うと気分が高まって来ました。

 ミラノのホテルは「HOTEL BERNA」。新館の方に通されました。部屋もそうだけどエレベータの中までカッコ良いです。冷蔵庫の中の飲み物がフリーってのは気が利いてますよね。そのくせインターネットは24時間で6EUR。日本のホテルと逆の感覚です。

 私はイタリアに何の用もありません。嫁さんの買い物の付き合いだけです。観光らしい事をしたのはドゥオモって教会に行った事くらいです。正当な観光は階段を上る事らしいのですが、時間切れで出来ず、しょうがないので教会の中を見学しました。カメラはダメかと思っていたのですが中ではバシバシとストロボの嵐。なんだ平気かと思い、ストロボを使った所で光がとどく広さじゃないし、我々はステンドグラスを撮りたかったので三脚使って撮っていると係りの人が出てきて三脚はNGとの事。なんなんですかね?3本足が悪魔を連想させるのでしょうか?逆らわずにテーブルや柱にカメラを固定して撮りました。
 晩飯はホテルの近くのBar(バールと読みます)でピザとペンネと生ハムを...ところがその量が半端ではなく1/3位残してしまいました。美味しかっただけに残念です。

 2006.10.07(Sat):イタリアでショッピング
 ホテルの朝食ですが、これが美味かった。昔、ローマに行った事があるのですが、そこでも美味かったので、イタリアは何処に行っても美味いのでしょうかね?ハムにチーズ、フルーツが山盛りです。スクランブルエッグも出来たてでやわらかい。ほかの国にここまで要求しませんが、日本もちょっとは見習ってほしいですね、和洋そろえて数が多く見せるだけじゃなくさ。
 イタリアの2日目もショッピング。今日は私も気に入った革のジャケットを見つけたので買おうかと思ったのですが、なんと中国製なのでやめました。なんで本場イタリアで中国製の革製品を買わにゃいかんのだ?結局、ベルトが古くなっていたので3本も買ってしまいました。こっちはちゃんとイタリア製。

 街中を歩いていると、変なお店を見つけました。ディスプレイは玩具屋みたいだったので中を覗いてみると、なんと秋葉原チックなフィギアがドッサリ。さらに日本の漫画本のイタリア語訳本がところ狭しと置いてありました。なんか買って帰ろうかな~と思って手にとって見ていると、お店の人が珍しそうに我々を見ているので、ちょっと怖くなってやめました。そこに居たお客さんですが ...どこの国も雰囲気は同じ様な感じですね。

 スーパーの食品売り場にも行きました。スイスでの食糧確保です。スイスは物価が高いと聞いていたので、イタリアでハムとチーズを買い出します。さすがイタリアですね、種類が豊富です。ちょっと買い過ぎかなというくらい買ってしまいました。

 2006.10.08(Sun):イタリアからスイスへ世界の車窓からごっこ
 毎朝の楽しみがホテル朝食。今日はエスプレッソを頼みました。あちらで言うアメリカンコーヒーはセルフサービスですが、エスプレッソはオーダーして持って来てもらいます。茶碗蒸しをちっちゃくした様な蓋付きの可愛いカップに入ってチョコレート付きで来たのですが、なんとこの蓋が開かない開かない。引っ張っても回そうとしても開きません。隣に座っていた老夫婦はクスクス笑ってますがこっちは真剣です。どうも蓋が膨張して取れなかっただけのようで、結局、ボーイさんが駆けつけて取り替えてもらう破目になりました。でも、開け方を知らない訳じゃなくて良かったです。ボーイさんにその場ですんなり開けられたら恥ずかしいですからね。

 イタリアの食事に未練を残しつつ、ミラノ中央駅から電車でスイスに移動しました。電車に乗り合わせたイタリアのマンマは世話好きで、荷物はそこに置けとか、席が開いているからゆっくり座れとか言ってくれます。後から人が乗ってくれば話し相手にしちゃうし、「陽気」という言葉がピッタリですね。
 そんなこんな世界の車窓からごっこしている間に、山が深くなりスイスの国境を越えました。トンネルを抜け、そこは雪国...を、イメージしていたのですが、雪が無~い!紅葉だって始まったばかりで汚い感じ。あらら、山の上はどうなんだか心配になってきました。雪山をバックに飛ぶノースロップブラザーズ(F-5、F/A-18が飛ぶので)でイメージトレーニングしてたのに...。

 Axalpへのアタックはインターラーケンをベースにします。泊まった宿はホテルというより合宿所の様な感じで、皆さん自炊していらっしゃいます。まだ明るいうちに着いたので散歩に出かけました。街の雰囲気は日本で言うと清里って感じですかね、シーズンオフの寂れた観光地です。
 暗くなって来たので、今日は外食をする事にしました。レストランなのですが、おばあちゃんがやっている素朴な食堂って感じです。それでメニューを見てビックリ。一番安いのがパスタで、それでも1800円します。物価が高いとは聞いていましたが、日本の倍位しますね。貧乏な我々はパスタを注文しましたが、これがマズイ。ユデユデにゆで上がった麺にはなんじゃこれはって思いましたが、辺りを見回して納得、お客さんは地元の年寄りばかりでした。そうか~、年寄り相手だとこうなっちゃうのね...。

 2006.10.09(Mon):初日はマイリンゲン
 
 
 
 さて、いよいよトレーニングの成果を見せる日が来ました。しかし、行動を共にする友人は諸事情で前日の宿をチューリッヒに取ったので朝からは登れません。それでも気持ちばかりは逸ってしまい、早朝に目が覚めてしまったので散歩に出かける事にしました。
 朝のインターラーケンは人通りも少なく、牧場の牛の首に巻き付けられたカウの音色だけが響き、上空50メートル程上を覆う朝靄はきっと上から見たら雲海なんだろうな~と、なにやら叙情的にさせてくれました。なんか、ちょっと得をした様な時間を過ごしました。

 友人が朝の8時頃にホテルに着。通りがかりに、デモ機を送り出すベースとなるマイリンゲンの様子を見て来てくれたのですが、どうも静かだったとの事。今日は空振りかな...と、思っていた矢先に遠くの空で爆音が。「なんだやる気あったのね」って、早速みじたくを始めました。そして、今日は山に登るには半端な時間なので、マイリンゲンに行く事にしました。
 インターラーケンから30分ほど車で行くと、その基地はあります。しかし、なんと言うかのどかな基地です。航空機の離発着が無い時にはR/Wを車で横断できるし、フェンスの高さは1m程度、脚立なんて必要ありません。敷地内には牛が放牧されていて、やがて降りてきた航空機に驚くどころか知らん振り。我々が道を行きかう時には穴が開くほど見ていたのにね。
 最初に降りてきた機体はF/A-18。R/W上の機体は銀塩500mmではみ出します。手前のタキシーウェイはデジカメで200mmで待っていると...なんかこっちに機首を向けました。現地に着いた時に基地のゲートが開いているのは気が付きましたが、まさかそのゲートがタキシーウェイで航空機が一般道を横切っているとは気が付きませんでした。ゲート付近に兵隊さんが2、3人立っていましたが障害にならなければ何も言わない感じです。自分の身が危険にならない程度に近づいてバックリ撮らせて頂きました。


 マイリンゲンはAxalp会場のちょうど真下になります。そこからは山の上でのプラクティスの様子がうかがえます。編隊を組んで谷を抜けていくパトレイユドスイスの姿や時おり見せるノースロップブラザースの姿を見ていると、心が昂ってきます。ただ、紅葉をバックにマイリンゲンを上がる機体は時おりバックリ背中を見せてみたり、降りてきた機体は相撲で言えば砂被り状態で撮りまくれて、この場を去るには惜しい状態。どっちにしようか散々悩んだ挙句、明日の予行にと昼からは山を登る事にしました。

 プラクティスの日は登山口までは車で行けます。標高は1600m辺りでしょうか、高い木が姿を消し目の前にはこれからアタックするAxalp会場が遠くに姿をうかがわせます。ところが、というか、やっぱりと言うか、イメージしていた雪山とは大違いで、どこにも雪が存在しません。登山が楽な反面、拍子抜けです。
 登山道を登り始めると午後のプラクティスが始まりました。一生懸命登っているその頭の上をガンガン飛ばれると気が気じゃありません。それでペースが狂ったのかバテバテになってきました。そこに頂上が見えているのに足が出ません。ボクサーが残り10秒で手が出ない状況が理解できました。10分おきに休憩して2200mまでの標高差600mを1時間かけて登りきるとプラクティスは終わってました。それでも、まぁ人が残っているので、まだやるだろうと待っていると、16時頃に下のマイリンゲンからF-5の上がる姿が見えてプラクティスが開始されました。  縦横無尽に飛びまくるF-5。実弾を撃つ姿は初体験です。案の定、会場にも雪が無く絵的には残念でしたが、憧れのAxalpの初日でF-5が見られたのは感動的でした。

 F-5のプラクティスが終わると、そこに居る人達が下山し始めたので我々も降りる事に。途中でレンジのオープンしている時間帯がプレートで示されていました。8:30~16:45、明日のターゲットタイムです。
 その下山の途中でマイリンゲンから機体の上がる音が...そういえば、デモへ上がる機体だけじゃなく、通常ミッションの機体も上がっていたね...という事は、「降りに間に合うんじゃない?」と、友人。私が同調すると下山のスピードが上がりました。今となっては友人は冗談で言ったのか本気だったのか神のみぞ知るです。登りであんなに苦労したのに下りはあっと言う間です。

 下は光が微妙な状態。山に囲まれた基地なので、辺りに陽が差していてもR/W上に光がありません。これは、高い位置で機体を捕らえないと絵にならないな~と言う事で、アプローチで機体が捻って来る所を狙う事にしました。やがて何機か降りて来ました。シルエットになってしまったとは言え、遠方の山には光が残り、ランディングライトが印象的な絵作りが出来ました。

 2006.10.10(Tue):2日目は家族同伴
 同伴した嫁さんが1度は登りたいとの事だったので、2日目は2家族4人で登りました。ショー本番は混むし、ショーセンターのタワー付近は立ち入りが規制されるので、プラクティスが本番に近い演技の2日目を選びました。
 昼食用にイタリアからハムとチーズを買い置きしていたのですが、パンを買い出すのを忘れていたので、6時半の朝食開始に合わせてホテルのパンを仕入れて出発です。7時半頃に登山口に到着し、登山開始。相変わらず嫁さんはブッチギリで登って行きますが、我々はペースを乱されずに登りました。開始までには時間の余裕があるので、ゆっくり登山すると昨日のバテバテは嘘の様で、結果的には昨日とたいして変わらない時間で登り切りました。

 タワー付近は昨日の撮り位置より15分程奥になります。9時頃に現着すると間もなくプラクティスが始まりました。まずはF-5から、そしてF/A-18のデモ、そこにビックニュースが入ってきました。ミラージュF1が参加しているらしいよ。その瞬間に2機の尖がったシルエットが山を駆け上がって来ました。一発目の突っ込みは逃しましたがプラクティスなので何度か目の前を通過してくれ、その尖がった姿は物に出来ましたが、黒い機体に逆光をポジで撮っているのでアンダーだな~。

 一通りプラクティスが終わると同行した友人の様子がおかしいので、どうしたのかと尋ねると、どうもカメラのトラブルの様子。メモリを抜いてもバッテリーを抜いても生き返りません。その後の調べでシャッター幕が逝っちゃったそうだったので、生き返るわけ無いですよね。なにも山の上で壊れなくてもよいのに...幸い私はポジとデジを両方持って登ったので、その日はデジを貸してあげて私はポジで撮る事にしました。

 午前のプラクティス終了の11時頃から午後の14時頃までは何もありません。ただ、VIPを麓から会場まで運ぶピューマーが何度も行き来しているので、それで十分時間がつぶせます。それは、ある程度は一定のコースを飛ぶのですが、パイロットによって微妙なズレがあり、遠くの雪をかぶった山に絡む事もあり、また低い位置ではブリエンツ湖と絡んだりと景色が良いだけに我々を飽きさせません。
 そうそう、ホテルの朝食から持ち出したパンにイタリアのチーズとハムを挟んだサンドイッチは美味しかったです。この組み合わせはお奨めです。

 さて、14時になると今日はちゃんと音楽まで流れて本番さながらのプラクティスが開始です。デモはピューマによる機動飛行からスタート。開始早々に放たれるフレアーの滝は、観客の心を昂らせるには十分です。
 次はF-5によるシューティングデモ。8機の連続シューティングは、会場正面を舞台にして左右への通過に加えて、2つの会場の境の谷間を抜けて正面の山を駆け上ったり、正面の山から会場を抜けてAxalp山を駆け上るような縦の動きも見せてくれました。そして最後は8機によるフォーメーションを見せてくれるのですが、そのフォーメーションを組む時間を埋める様に別口の2機がシューティングを行い、その気遣いにはショーに対する主催者の意気込みが感じらます。ちなみに、このF-5のシューティング期間は実弾を使用して上空を通過することになる2つの会場を結ぶ通路が閉鎖されます。
 さて、次がお楽しみ。通常は外来の無いこのエアパワーデモですが、先に書いた様に今年はフランス空軍のミラージュF1が2機参加です。本番ではスイス空軍のF/A-18とフォーメーションでアプローチした後に1回のみのデモフライトでしたが、残り少ない機体寿命を感じさせない豪快なロールを打って地元機を翻弄してました。それに続くF/A-18によるシューティングは進入こそ会場の左右からのみでしたが、時には正面の山側にバーナー全開で抜けていき、直線的な演技のF-5には無い迫力を見せていました。
 観客が見下ろすほどの低空で谷を進入して始まるF/A-18によるソロのデモは、狭い谷を上手に利用して見せてくれます。だからといってマニューバーに手を抜く訳ではなく、テールスライドやダーティーロールを含めた演目はきちんとこなしていました。
 エアパワーデモの最後を飾るのがパトレイユドスイスによるディスプレイ。フォーメーションを組んでの演目には狭い会場ですが、正面の山と会場を巻く様に上手に演技を見せてくれました。

 とにかく、賞味1時間半のデモフライトでしたが、その凝縮された内容は日本では見ることの出来ない光景で、雪が無いどうこう言う以前の満足感を味わって下山しました。


 2006.10.11(Wed):3日目、だいたい分かってきた
 3日目になると、だいたいパターンも分かってきました。今日は本番初日なので、メイン会場は規制もあるし混んでいるので手前の会場を選択。午前のプラクティスは山の東側に位置し、無難に会場での捻りを狙いました。その甲斐あって、逆光ながらも機体の輪郭が光って最高の絵作りが出来ました。

 午後の本番は、会場の西側に移動し突っ込みに焦点を絞りました。突込みとは、F/A-18のシューティングデモとソロのデモ機が初っ端に見せる西側からの低いアプローチです。とりあえず、ピューマーのフレアーを撮ってから西側に移動すると、狙い通りシューティングのF/A-18はフォーメーションが2機入ってgood、ソロも背中をバックリ頂きました。ただ、西側に持って行ったフィルムが少なかった為、最後のパトレイユドスイスで弾切れになり、ダッシュで東側に戻りました。まぁ、昨日撮っていたので、それほど慌てませんでしたが、どうしても撮りたかったシチュエーションがあります。デモ終了後に一度だけ会場の反対側のブリエンツ側、つまり、順光側を飛ぶのですが、昨日はそれを撮り逃してます。その一発だけが心残りで東側に戻って来たのですが、なんと、デジカメがトラブル。あ~ぁ、明日に持ち越しか...

 2006.10.12(Thu):最終日は目的を絞って
 それにしても、陽が昇る前は別として、日中はTシャツ1枚で居られる陽気が続いてましたが、今日は明るくなっても気温が上がらず、山に登った後はジャンバーを着込んでいました。

 最終日の今日は完全にマトを絞って、午前から突っ込み狙い。昨日の位置より更に東側に陣取りました。友人は更に東側に。特にミラージュの一発目の突っ込みが撮りたかったのですが、なにしろミラージュは暗い迷彩なので低い位置からの突っ込みは目を凝らしていないと見つかりません。やがて何処かを旋回しているのでしょうか、音が聞こえて来たのですが姿が見えません。キラッと光った時には既に機首をこっちに向けていました。レンズを向けてフォーカスが合う間も無く目の前を通過。もう一機居るはずと振り向くと、もうそこまで来ていてダメ~。最初の突っ込みは午前のプラクティスでしか見せてくれないので、最終日にも物に出来ませんでした、残念。
 しかし、見せ場はまだあります。シューティング終了後に西側から観客の頭上をロールしながらスニークパスを行うので、体は東を向き振り返るように西向きにレンズをかつぐ様に構えていると、来た来た、2機で突っ込んできました。1機目は見送り、2機目をルアーでも投げるようにレンズで機体を追いかけましたが、ダメダメ、ぜんぜん追いつかない。後で東側の友人に画像を見せて頂いたら、位置がちょっと会場側にズレていたせいか、頭上は免れちゃんとフレームに入っていましたね。
 しょうがない、最後の高いパスを撮って締めるかと、東側からフォーメーションで戻ってくる機体を見ていると、なんかブリエンツ側に寄ってるな...そういえば、ミラージュの前にシューティングしたF-5とF/A-18の最後のパスはブリエンツ側の低い位置を通過したぞ...慌てて尾根を駆け上がってブリエンツ湖が見える位置まで移動しました。すると、バッチリ、ブリエンツ側の山並みをバックに順光で目線より低い位置をフォーメーションのミラージュがバックリ背中を見せて過ぎ去っていきました。思わずガッツポーズ。近くで撮っていた外人さんも同調してくれました。こいつは宝物です。


 さて、今日は最終日なので、サンドイッチもゴージャスです。イタリアで買ったハムとチーズの残りを全部使ってパンに挿もうとしたのですが、パンからあふれて、どっちがどっちを挿んでいるか分からない状態になってしまいました。山の上だからピクニック気分でひいき目に見ても美味しかったです。

 やがて午後も14時に近づき最終日の本番、これまでの反省を踏まえて、まずはピューマーのフレアーはKissデジではピンが迷うので置きピンでアンダー気味に...OK!F/A-18のソロデモは最初の突込みを...あら、低すぎてトイレに絡んじゃった。ただ、午後になっても気温が上がらず、空気中に水分が多かったらしくベーパー出しまくりでした。
 最後はパトレイユドスイス。昨日まで山バックを狙ってましたが、今日は趣を変えて低い位置を通過する姿がターゲットです。ミラーパスを含めて、数回のパスが狙い通り目線より下を通過して行きます。よくもまぁ、この狭い所を6機の編隊で通過しますね~。そして最後が昨日撮り逃したブリエンツ側のパス。今日は手堅くポジでファインダーに捉えましたが、山にかぶらない...結局絵にならず、ダメ~。
 そんな感じで最終日も終わり、予備日を使う事無く全日程を終了し、下山しました。

 2006.10.13(Fry):予備日はゆくり移動日に
 
 当初、悪天候の場合に使用されるAirPowerDemoの予備日の今日は、4日間無事に開催された為にフリーとなりました。仮にこの日を山に登ってしまうと、下山して直ぐにチューリッヒに移動しなければならず、結構慌しい1日になる所でしたが、有効に使えて良かったです。

 4日ぶりに遅い朝を迎え、列車に乗ります。列車はチューリッヒの空港まで直通運転だったので楽に行けました。空港で今日の宿泊に不要な荷物を預け、在来線でちょっと乗り継いだ所に今日の宿泊ホテルがありました。従業員はインド人かな?感情の起伏が見られませんが親切でした。そういえば、スイスに入ってから地元民っぽいのは老人ばかりで労働力になる若者は外国人が多かったですね。将来の日本を見ている様でした。

 昼過ぎにホテルに着いたので街を散策です。な~んにも無い普通の街ですが、私はそういう方が好きです。平日のせいですかね、街には人が少なくてゆっくりと散歩できました。

 2006.10.14(Sat):帰国...やっぱりフランス人は馬鹿だった
 翌朝は早朝の飛行機でチューリッヒ空港からドゴール空港へ移動です。ホテルは食事付だったのですが、飛行機の時間が早くて食べている余裕がありません。それでもシャトルバスが到着する直前の僅かな時間にチーズとフルーツだけは頂きました。
 チェックインはネットで済んでいるので荷物を預けて、ボーディングブリッジなんて高級な物は使用せずにバスで連れて行かれた飛行機はなんとBAe146。ヨーロッパに来たなーという感じです。隣の席にはコスタリカから来たというおじさん。英語が通じないのですが、なんかやたらと話しかけてきます。それはそれでいいんですが、周りを見るとアングロサクソンの姿が乏しく、中南米人ばかり。何処に来ちゃったんだ?って感じで、その時点で嫌な予感がしていました。案の定、飛行機が着陸した途端に皆がゴソゴソ動き出し、窓際に座っているコスタリカのオヤジも我々をまたいで先んじて降りたい様子。この秩序の無さは東洋人に匹敵します。
 さて、そこから日本行きの飛行機に乗り換えるのですが、そこでまたピンポンをくぐる事に。なんでそんな事になるのかって考えてみると、スイスはEUに加盟していないから、ここフランスまでも国際線になるのね。それにしても凄い列。ピンポンに近付くにしたがって分かったのですが、中南米っぽい人が多いから母国語はスペイン語だよね、それが、フランス人にフランス語でチェックを受けているから時間がかかるかかる。ボーディングチケットの意味が分からず呆然としている中米の青年の荷物をゴソゴソ探りまわってやっと見つける検査官が青年にチケットを振りかざしながら説教しているし、困った光景だな~。と、思って自分の番になると...
 バッグにノートパソコンが入っているので、通常の空港でしている様に出そうとすると「出すな!」と。ノートパソコンだと説明してもノープロブレムだと。そこまで言うのなら、と、そのまま通すと案の定こっちに来いと。何が入ってるんだって言うからノートパソコンだと。ボーディングチケットを出せと言うから渡すと調べている間に別の人のチケットがどんどん上に重ねられて心配になって来ると、案の定、一番上のチケットを取り上げて「おまえは...か?」と、どう考えてもミドルネームのある日本人とは思えない由緒正しい名前を聞かれたので違うと言うとえらく混乱しているので、このまま個室に連れて行かれるのは嫌だったので、その下のチケットを見ろと言っても聞く耳を持たず、周りの人間に聞き回っているので、こりゃ困ったな~って感じで居たのですが、偶然にも、その由緒正しそうなチケットの持ち主が見つかったので、次の私のチケットで再確認されて事無きを得ました。あの時にさっきの茫然自失の中米の青年と並んでチェックされていたら、私のチケットをどう考えても日本人に見えない中米人に渡して拒む事無く持って行かれちゃったんだろうな~と、考えただけでもゾッとします。やっぱり、フランス人は馬鹿だと言う事に落ち着きました。なんか親日的なイメージで居たんですが残念です。
 帰りの飛行機はA340。これまたヨーロッパに来たな~と良い感じ。なんと、席が2.4.2で2人で旅行するには2人掛けはありがたかったです。期待通りに離陸で足がなかなか上がらずハラハラの離陸を見せてくれました。

 そんな訳で、スイスの感想と言うよりも、フランスが誇るミラージュの芸術的なフォームに感動して、フランス人の馬鹿さ加減に幻滅して、フランス人の誇るエアバスでゆったりと帰ってきたフランス三昧の旅でした。

 それで、現在ですが、今回の展開前のウォーキングがランニングに進化して更に2kg減量しています。いったい何を目指してるんだ...?

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